はじめに
バス釣りを続けていると、人それぞれに「これだけは絶対に自信がある」という得意技が出来てくるのではないかと思います。私の場合は、間違いなくミノー(ジャークベイト)ゲームです。
中でもメガバスのミノーには20年以上もの長きにわたってお世話になっており、ホームのフィールドはもちろんのこと、初めて訪れる手探りの初見フィールドであっても、常にここぞという場面で結果を残し続けてくれました。

特に私が神レベルで信頼して愛用しているのが、名作中の名作である「X-70」と「X-80(ハチマル)」。おかっぱりでこの2つを投げて反応がなければ、そこにバスはいないと諦めてポイント移動するほど全幅の信頼を置いています。
そんな中、2021年にその大好きな2つのちょうど中間サイズである「X-NANAHAN(エックスナナハン / X-75)」が発売されるとの情報をキャッチ。入荷後、即購入しました。

個人的に、2021年に発売されるバス用ルアーの目玉商品です。
価格は1760円でした。それでは開封していきます。
メガバス X-NANAHANの基本スペック
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| 全長(サイズ) | 75mm(X-70とX-80のジャスト中間) |
| 自重(重さ) | 6.5g(実測値) |
| タイプ | スローフローティング(SF) / ※+(プラス)モデルはサスペンド |
| 潜行深度(レンジ) | オリジナル:約1.8m / +1モデル:約2.4m |

価格は税込1,760円と、現代の洗練されたルアーの中では非常に良心的な設定です。自重が6.5gにビルドアップされたことで、スピニングタックルでの大遠投はもちろん、最新のベイトフィネスリールやマイルドなL〜MLクラスのベイトロッドでも抜群の扱いやすさを誇る絶妙なウエイトに仕上がっています。
外観
私が選んだカラーは、迷うことなくメガバスが誇る不朽の名色「和銀オイカワ」です。何故なら、問答無用で釣れるからです。
私のルアーボックスに鎮座している歴代のメガバスミノーは、ほぼすべてがこのオイカワカラーで統一されているほど溺愛しています。

手持ちのメガバス歴代ミノー(上からX-70、X-NANAHAN、X-80、ワンテンJr.)をズラリと横一列に並べて比較してみました。
並べてみると、まさにX-70(4.5g)とX-80(Mクラス)のちょうど中間に位置する極上のフィネスミノーというポジションが視覚的にもはっきりと分かります。しかし、フォルム(体高や全体のライン)をよく観察してみると、実はXシリーズというよりは、世界を席巻したキング・オブ・ジャークベイトである「ワンテン(VISION ONETEN)シリーズ」のDNAを色濃く受け継いだ、「ワンテンJr.」の超精密なスケールダウンモデルに酷似していることが分かります。
X-70のコンパクトさと、ワンテンの持つ圧倒的なハイピッチアクションのキレを75mmの中にギュッと凝縮したような、放つオーラだけで釣れることを確信させてくれる美しい仕上がりです。
使用感
使用感を試してきました。比較のためX-70とX-80も同時に使用します。リールを巻いて実際に泳がせながら徹底的に比較・検証してきました。

まず飛距離ですが、X-70に比べて格段に伸びました。サイズがアップした最大のメリットです。
アクションについては、ロールが強くなったのでアピール力も増したと思われますが、これは状況によって良し悪しがあるかもしれません。
引き抵抗はX-80に比べて軽いので、タダ引きでサーチする際も快適です。
感想としては、X-70とX-80の良いとこ取りという感じでめちゃくちゃ気に入りました。
今後は釣行の際、できるだけタックルを減らしたいときにはミノーはX-NANAHANだけを持っていくことになりそうです。
1. 高密度タングステンが生み出す「異次元の飛距離」
まずキャストして驚いたのが、圧倒的なロングディスタンス性能です。フィネスミノーの弱点だったX-70(4.5g)に比べ、自重が2g増えて6.5gになったこと、そしてメガバス最新のハイドロダイナミクスを応用した重心移動システムのおかげで、スピニングPEシステムはもちろん、Lアクションのベイトタックルでも風を切り裂いて格段に飛距離が伸びました。おかっぱりから届かなかった遠くのブレイクやボイルに対しても、一発で射程圏内に収めることができる最大のメリットです。
2. 強烈な明滅を放つ「ハイピッチ・ハイロールアクション」
アクションの質は、歴代のXシリーズに比べて「ロール(ひねり)」の動きが格段に強くなっています。タダ巻きするだけでボディが左右に高速でパタパタと倒れ込み、メガバス特有の美しいリアルペイントと相まって、水中で強烈なフラッシング(明滅効果)を放ちます。これはプレッシャーの低い広範囲のエリアから魚を引っ張るサーチ能力としては圧倒的にプラスですが、クリアウォーターですレきった居付きの天才バスに対しては、状況によって見切られる良し悪しがあるかもしれません。
3. X-80よりも劇的に軽い「引き抵抗」の快適さ
サーチベイトの定番であるX-80(ハチマル)は素晴らしいルアーですが、リップが水を掴むためおかっぱりで一日中巻き続けていると、手首への負担(引き抵抗)がそこそこ重いという側面がありました。しかし、このX-NANAHANはリップにかかる水圧の逃がし方が絶妙で、引き抵抗が驚くほど軽いです。テンポよくハイスピードでエリアをタダ巻きサーチする際も、全く腕が疲れず快適そのものです。
まさに、「X-70の喰わせ能力」と「X-80の集魚・サーチ能力」の良いとこ取りをしたような、非の打ち所がない超優等生ミノーだと確信しました。
ワンテンJr.との使い分け
非常に多くのバサーが「X-NANAHANとワンテンJr.ってサイズも見た目も似てるけど、どう使い分ければいいの?」と激しく悩んでいます。私なりの考察は以下のとおりです。参考になれば幸いです。
X-NANAHAN(75mm / 6.5g):【初動の速さと「スピード」で騙す】
最大の特徴は引き抵抗の軽さを活かした「高速タダ巻き(リトリーブ)」でのキレの良さです。春先のミノーパターンや、夏のバックウォーター、秋のベイトフィッシュが逃げ回るタイミングにおいて、スピードでバスの視界を瞬時に通過させてリアクションバイトを誘発したい時はナナハンが圧倒的に有利です。
ワンテンJr.(98mm / 3/8oz):【静と動の「トリッキーダート」で寄せる】
こちらは、ロッドワークを入れた際の左右への不規則な「横っ飛び(三次元ダート)」と、ピタッと止めたときの静止姿勢(サスペンド)のメリハリで喰わせる、ジャーキング特化型です。ストラクチャーの横でネチネチと「ジャーク、ジャーク、ステイ」でじっくり下からバスを呼び上げたい時は、ワンテンJr.の出番になります。
適合タックル
6.5gというウエイトをストレスなく扱い、ルアーのポテンシャルを120%引き出すためのタックルバランスを解説します。
スピニングPEセッティング(一番おすすめ)
ロッドはL〜MLアクション。私が愛してやまないシマノの「ワールドシャウラ ドリームツアーエディション 2702R-5」にPE0.8号〜1.0号+フロロリーダー8lbを組んだセッティングに乗せると、6.5gの軽さでありながら未体験のディスタンスまでかっ飛んでいきます。引き抵抗が軽いため、スピニングでも繊細なタダ巻きの振動が手元にビンビンと伝わってきます。
ベイトフィネスタックル(おかっぱりランガン用)
ロッドはL〜MLクラスのベイトロッド。リールには浅溝スプールを積んだ高回転リールにフロロカーボンを直結します。これにより、ピンポイントのオーバーハング下やアシ際への低弾道アキュラシーキャストがビシバシと決まり、おかっぱりでの機動力が劇的に跳ね上がります。
まとめ
メガバスのX-NANAHAN(X-75)は、伝統のリアル造形美はそのままに、現代のおかっぱりバサーが最も必要としている「飛距離」「軽い引き抵抗」「ベイト・スピニングを選ばない汎用性」を極限まで高めた究極のフィネスジャークベイトです。


